水産業×SDGs

皆さんは全てのスーパーで食品の価格設定が2倍になったらどうしますか?

魚が全てのスーパーで今日はあったが明日から1週間なかったら?

人が生活する上で最低限必要な『衣食住』の食に当たる部分です。人は食べなければ生きていけません。

その食に対してハードルが上がってしまってはいけないのです。

水産業の観点からSDGsにどう関係しているのか理解することが大切です。


安定供給

水産業で安定供給を目指すためにはSDGsのターゲットになっている項目を解決することが実質的な近道と考えます。

安定して魚を採るためには季節によって、天候によって、様々な条件の中で漁に出る方法を考えなければなりません。

しかし現代の技術では難しいのも事実です。

また養殖物の高効率を図り自然災害に対処し、持続可能な形で漁業をする方法を考えていくのも一つと考えます。

水揚げされた水産物を鮮度を保ったまま各小売り店へ配送するためのローコスト化を行うために物流業者との連携も非常に大切です。


サプライチェーン

生産者から販売者まで消費者に届くまでに関わった業者がしっかりと役割を果たし、それに見合った収入を得る事が重要です。

しかし関わる業者が多ければ多いほど価格が高くなり、消費者が買うことが出来なくなってしまいます。

だからといって生産者が直接消費者に届けるのは現実的に不可能です。また人不足等の影響がありそれもなかなか難しくなっております。

そもそもどの産業でも人材不足になっているのも事実です。

そんな中でどのように『産業を再構築するか』をSDGsに照らし合わせて読み解くことが大切です。


以下、農林水産省HPhttps://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/index.htmlより

食品産業にとっての価値
~なぜ食品産業がSDGsに取り組むのか?~

1.事業を通してSDGsの達成に近づくことができる(ビジネスの発展)

   食品産業は、さまざまな栄養素を含む食品を安定供給することで、SDGsが目指す豊かで健康な社会に貢献できる産業です。

特に高齢化が急速に進む中、人々の健康な生活を支えるためにどのような製品やサービスが必要か、そのために必要なイノベーションは何かを重視し、事業を通じて取り組むべき重点課題として位置づける事例が多く見られます。


また、事業活動で得た知識や技術、インフラを、バリューチェーンの上流(原料生産者)や、下流(消費者・地域社会)に役立て、ともに発展をめざすことも可能です。このことが、原料の安定確保や生産性向上だけでなく、地域社会からの信頼や新たなビジネスパートナー、将来の市場の獲得といった長期的な利益にもつながります。

2.SDGsが達成されないと事業の将来が危ない(リスクの回避)

   SDGsは社会が抱えている様々な課題が網羅されており、企業にとっても将来のリスクをチェックする指標として使うことができます。
   特に食品産業は、多くの自然資源と人的資源に支えられて成立していることから、SDGsが達成されずに環境と社会が不安定になることが、ビジネス上のリスクに直結しています。
   目標13の地球温暖化を例にとれば、気温上昇や自然災害の多発によって食品原料となる農林水産物の生産や、事業所の操業が脅かされています。酷暑によって売り上げが落ちた、労働環境が悪化したという声もよく聞かれます。

   また、日本が人口減少と超高齢化社会を迎える中で、継続的に事業の担い手を確保するためには、目標5や目標8、目標10などに関連する多様な人材が活躍できる仕組みとイノベーションが不可欠です。

3.SDGsの達成に貢献できる企業であるか問われている(企業の社会的価値)

   消費者、従業員、株主、取引先、自治体などのステークホルダーから「選ばれる企業」となるためには、目指すべき未来であるSDGsへの取組が判断材料のひとつとなります。


   特に近年は、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)に配慮している企業を重視・選別して投資を行う「ESG投資」が急成長しています。投資における企業の価値を測る材料としては、これまで主に企業の業績や経営状況などの「財務情報」が使われてきましたが、それに加えて二酸化炭素排出量抑制の取組や、社員のワークライフ・バランスなどの「非財務情報」も用いられるようになります。


   また、グローバル企業を中心に、環境負荷の低さや、人権・労働環境などの社会問題への配慮を取引先の選定や購入の基準とする「持続可能な調達」が広がりつつあります。


   さらに、日本でも「エシカル(Ethical:倫理的な)消費」という言葉が聞かれるようになってきました。これは、企業がバリューチェーンにおいて環境負荷を抑制し、原材料等の生産者に不当な圧力をかけていないかをチェックし、社会や環境に対して十分配慮された商品やサービスを買い求める動きです。


我々が気づき、考え、実行した活動の様子をご覧下さい。